洋弓銃ボーガン(クロスボウ)に関する警察への相談が、過去10年半に135件寄せられていたことが警察庁のまとめでわかった。周囲の人が所持していることへの不安や、実際に発射されるなど被害を受けたとの声が目立つ。
警察庁は、6月に兵庫県宝塚市で家族ら4人がボーガンで殺傷された事件などを受け、規制のあり方を議論する有識者検討会を設置。23日に初会合を開いた。いまはボーガンの所持や使用について定めた法律はなく、検討会ではこうした相談や被害の状況もふまえ、銃刀法などによる規制が必要かどうか検討していく。
相談状況は警察庁が初めて調査。2010年から今年6月までに全国の警察が135件の相談を受理していた。内訳は、周囲の人や家族など所持している人への不安39件▽撃たれたり脅されたりといった被害の声34件▽動物が撃たれていることへの相談27件▽規制に関する声18件――など。
一方、同じ10年半に警察はボーガンを使った事件を32件摘発した。そのうち13件が殺人や殺人未遂、傷害など人の生命・身体を害する犯罪で、6人が死亡、11人が負傷した。宝塚市の事件の後も、殺人未遂事件などが続いている。
「撃ってみたい」など動機さまざま
32件でボーガンを実際に撃っ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル